シナジー効果
ビジネスにおいて「シナジー」や「シナジー効果」は重要です。
シナジー効果とは、複数の異なる事業部門が協働して得られる相乗効果のことです。英語でも「synergy effect」と呼ばれています。
小さなビジネスでも、うまくシナジーを見つけることでレバレッジを効かせる事ができます。
必ずしも大規模な投資は必要ありません。あなたのビジネスでも、アイディア次第でシナジー効果を得ることができるでしょう。
シナジー効果を得るアイディア
では「発想の勝利」の実例を見てみましょう。
ファミリーマートのコインランドリー
コンビニチェーンのファミリーマートが 2018 年 3
月からコインランドリーの併設を進めています。
これは、コンビニとコインランドリーの抱える弱点を相互に補完する意図があります。
DIAMOND Chain Store 誌の紹介記事を引用します。
コンビニは一般的に雨天時に客数が減少する。逆にコインランドリーは客数が増加し、 1・2倍から1・3倍に売上が伸びる。相互送客により、コンビニにとって雨天時の客数対策となる。またファミリーマートは駐車場を有しているため、駐車場を持たない競合店に対して優位性を発揮している。相乗効果の結果として、1日にランドリーを利用する 40〜50人のうち、6〜8割がコンビニを利用し、毎日30人前後の客数増に貢献しているという。もともとランドリーは無人店舗を想定しているので、作業は清掃と集金くらいだ。
ただ売上を補完するだけではなく、集客力を補完することに意味があります。併設することで、「ついでにコンビニで買い物」という需要の喚起をしています。結果的に、雨天時のコンビニ客数の落ち込みを減らすことができます。
IKEAのフードコート
意外なことに、IKEA の「フードコート」もシナジー効果を発揮しています。
gigazine の記事を引用します。
2012年に実施された700人を対象とした調査では、フードコートで食事した人はそうでない人と比べて平均2倍以上の家具を買うことが示されており、フードコートの購買意欲向上効果が認められています。
フードコートで単純に利益を上げるだけではなく、家具の購買意欲向上も果たしています。これも立派なシナジー効果と言えるでしょう。
なお、同記事で書かれているように、フードコート自体もしっかりと収益をあげています。
フードコートはIKEAの収益全体の5%に相当する約24億ドル(約2770億円)の年間収益を生み出しています。
意外な発想でシナジー効果を得る
コンビニとコインランドリー、家具とフードコート、いずれも「言われてみれば、なるほどね」と言いたくなるシナジー効果が出ています。
中小企業でも、意外な組み合わせでシナジー効果がでる可能性があります。あなたのビジネスでも、同様にシナジーが生み出せるかどうか、ぜひぜひご検討ください。
経営者が
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参考
- ファミリーマート×フィットネス「複合店化」でみえたコンビニ併設業種の可能性
https://diamond-rm.net/management/55308/ - IKEAが衝動買いを誘発するために採用している戦略とは?
https://gigazine.net/news/20220305-ikea-customer-strategy/
使用画像
- Gerd AltmannによるPixabayからの画像
- F. MuhammadによるPixabayからの画像
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